柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

お米の魅力は文化とセットで

駅弁は日本独自の文化だと思っていたら、なんと台湾にも駅弁があるそうだ。どんな弁当か気になり、昨年秋に台北へ食べに行ってきた。 日本の駅弁と違うのは、弁当を温かいうちに食べること。台湾人は、ごはんが冷たいとひもじく感じるそうだ。冷めた弁当やお…

田んぼで完成するブレンド米

一般的にブレンド米は、収穫してから2品種以上のお米を混ぜたもの。一方で、田植えの時から多品種を混ぜて育てているお米もある。 東京・吉祥寺の「金井米穀店」では、ユニークな“ブレンド米”の栽培を栃木県・塩谷町の「杉山ファーム」にお願いしている。な…

お米にも入浴の効能? 種もみの“温泉消毒”

福島県・猪苗代町の「中ノ沢温泉」では、お米の種まき前に種もみを温泉に“入浴”させています。これを発案・生産し、「中ノ沢温泉米」として販売しているのは地元の米農家・土屋直史(つちや・なおし)さん。季節は、まだ雪が溶けきっていない花冷えの頃。湯…

お米もダイバーシティーの時代

今年(2018年)2月に発表された日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」で、ブランド米の先駆けである新潟県・魚沼産コシヒカリの評価が「特A」から「A」に落ちた。 このニュースに「魚沼コシヒカリって味が落ちたのね」という感想を抱いた消費者は多かっ…

カレーに合うお米たち

数年前、カレーに適したお米を探して「華麗米」「ホシユタカ」「プリンセスサリー」「サリークイーン」を集めて食べ比べた。どれも日本で作られたお米だ。 華麗米は表面の粘りが少なくもちっとしていて、日本のカレーに合う。他の3種は長細くて粘りが少ない…