京都には「祝」という酒米がある。1933年に当時の京都府立農事研究場丹後分場で生まれた古い品種で、兵庫県の「野条穂」から純系選抜という手法で生まれた。「祝」を使った日本酒は少なく、「祝」を飲みたいし「祝」を食べてみたいと思っていた。
すると、偶然入った平安神宮内の「神宮酒場」で、「祝」のおむすびを発見。
大粒で少し粉っぽい。おもしろい。少し糠っぽいと思ったら小さな家庭用精米機で7分搗きにしていた。
ここは、京都「松井酒造」がオープンしたスタンドバーだそうで、「祝」を使った純米酒の無濾過生原酒も飲んだけど、にごり酒の季節限定活性生酒がおいしかった。
若女将が書いたというショートショート「家守」が壁に掲げられていて、読んでいたらこの酒蔵が好きになった。