先日の新聞に全国学力・学習調査で出された問題と回答が載っていた。
国語が好きだったので、出題を流し読みしていたら、「全国中学生新聞」から引用したという「海外に広がる弁当の魅力」という記事が取り上げられていた。
「弁当箱の一番の魅力は、小さな箱の中にいろいろな料理が詰められていることです。主食、主菜、副菜、時には果物までがきれいに収まっています」
「トマトの赤色や卵焼きの黄色などをうまく並べて、鮮やかな彩りになるように工夫された弁当を見て、『まるで宝石箱のようだ』と言う海外の方もいます」
弁当箱が「宝石箱」って素敵な表現だなあと思うけど、私はカラフルなお弁当よりも、煮物とかきんぴらごぼうとか佃煮とか味噌漬けなどが入った茶色い弁当のほうが好きだ(茶色い肉は食べられないけど)。
子どものころ、お弁当に1粒だけ入っているプチトマトは生温くておいしくないなあといつも思っていた。それが「彩りのため」「隙間を埋めるため」だったことを大人になってから知った。
「茶色い食べものはおいしい」と信じている。インバウンド向けの料理は多くの場合が華やかだったり、ザ・日本的なものだったり、インパクト重視になりがち。でも、日本の弁当はそれだけじゃない。「宝石箱」だけじゃない弁当の魅力も知ってもらいたい。