昼食に素麺をたくさん茹でておむすびをたくさん作ったら、素麺もおむすびも余ってしまったので、夕食に持ち越しとなった。
おむすびはそのまま食べるとして、素麺はどうしよう。ちょっと時間が経っただけで、すでにのびてしまい、固まっている。
そこで、冷蔵庫の中で中途半端に余っていたタマネギ、人参、ズッキーニ、ピーマンを胡麻油で炒めた後に、日本酒をかけてほぐした素麺を炒めて、チャンプルを作ってみた。味付けは塩こしょう。仕上げにちょっとだけ醤油を加えた。
食べた夫は「うまい」「家庭料理っぽい」という感想をもらした。「『家庭料理っぽい』って…家庭料理だよ」と言いながら食べた私も「本当だ、家庭料理っぽい」と思ったので、そう口にした。
そこで、「家庭料理っぽい」とは何だろう??という疑問について、そうめんチャンプルを食べながら夫と考えた。
夫曰く、「クオリティーが低くてうまい」「ちょうどいいクオリティーの低さだけど、おいしい」「余り物で適当に作った、母ちゃんの味」「すげえうまいわけではないけど、料理に愛嬌がある」ということだった。
例えば、「お歳暮でもらったハムを分厚く切って焼いただけのハムステーキ」「残り物のごはんと卵とレタスだけで作った焼きめし」などなど互いに「家庭料理っぽい」ものを挙げては、わかるわかるーと言いながら2人でそうめんチャンプルを食べた。
うまく説明できないけど感覚的に「あーわかる」と思えるポイントが合うわれわれは、きっとこれからも夫婦円満だと確信した。