柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

みりんを飲む

消費税増税と共に軽減税率が導入されてから、みりんを買うたびにもやもやする。

 

これまでずっと愛用してきた「三河みりん」は軽減税率適用外となった。原材料が糯米と米麹と焼酎だけ。酒類と同じ扱いとなるらしい。

 

一方で、みりん風調味料は軽減税率適用だ。

 

三河みりんのような本みりんはたしかにアルコールが含まれ飲酒用にもなり得るけど、「料理に使うのはみりん風調味料、本みりんは飲酒用」というのはちょっと腑に落ちない。

 

日本酒やワインも料理に使うけど、こちらは飲酒メインだから軽減税率の趣旨を考えると適用外なのは理解できる。しかし、みりんを飲む人なんているだろうか?

 

まさかそんな人いないだろう!と思っていたら、そういえば、いた。

 

一昨年、会津若松市にあるバー「時さえ忘れて」でみりんを飲ませてもらったことがあった。あなたみりん飲んでたよ、と夫に言われて思い出した。

 

その時はマスターが粕取り焼酎にみりんをブレンドしてくれた。

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たしかにみりんはお酒だった。

 

本みりんも酒類と同じ税率なのに、料理に使うだけなのは損な気がしてきた。どうせならば、料理に使うだけでなく、おいしく飲んでみたい。

 

とは言え、甘いものは苦手。みりんをストレートで飲むのは、アルコールがきついというよりは、甘さがきつい。みりんの甘くない飲み方があったら誰か教えてほしい。

 

みりんをおいしく飲むことができればお酒と同じ税率でも少しは納得できるかもしれない。