柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

割れたお米はベチャベチャになる?

巨大胚芽米は玄米専用米である。なぜならば、精米すると胚芽がポロリと取れてしまって巨大胚芽の意味がないから。

さらに、「胚芽が剥離した部分からデンプンが溶解してベチャ飯になる」という話も耳にした。本当にそうなのか、実験してみた。

使ったのは、巨大胚芽米「カミアカリ」。家庭用精米機で精米してみたところ、胚芽が取れて小粒な仕上がりに。

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炊いて食べてみたところ、予想に反して、ベチャベチャしなかった。ただ小さい細かいお米を食べているという舌触り。

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一方で、「胴割れ米、破砕米は食感が悪い」という話も耳にする。実際に、胴割れと破砕が多いお米を炊いて食べると、ベタベタにちゃにちゃとした食感になりがちだ。

ということは、胴割れそのもの、破砕そのものが、ベチャベチャ、ベタベタ、にちゃにちゃとした食感を生み出しているというよりは、胴割れや破砕を生じさせている米質そのものが、ベチャベチャ、ベタベタ、にちゃにちゃとした食感につながっているのではないだろうか?という仮説を持ったのだが、どうなんだろう。