「『精米したて』は本当においしい?」でも書いたが、お米は精米当日よりも、精米から5日くらい経ってからのほうがおいしいと思っている。
最近は日本酒でも、同様に開栓当日よりも、数日経ってからのほうがおいしいと思えるものにいくつも出会い、日本酒の原料はお米であるとは言え、お米と日本酒は似ているなあと思うことが多くなった。
先日、料理と燗酒のペアリングが楽しめる東京都目黒区「高崎のおかん」店主の高崎丈さんが、会津地方に来たときに義兄と夫がお米を作っている「つちや農園」にも立ち寄ってくれた。
そのときに、「お米は新米時よりも年明けから味がのってくるものが多い。でも、新米時がおいしさのピークのお米もあれば、1年経って味が濃くなるお米もある(もちろん玄米や籾のまま冷蔵貯蔵)」というお話をしたところ、後日再会したときに「開栓したてがおいしいお酒と、開栓してから味が上がっていくお酒がある。お米のピークもお酒のピークもそれぞれなんですね」と丈さんが言っていて、お互いに「おもしろいですね」「おもしろいですね」と頷きあった。
お米と日本酒も経時変化を含めて味わうことができたら楽しみの幅がもっと増えていきそうだな。