柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

ポツンと「もち米」

「令和の米騒動」と言われる状況が続いている。

スーパーのお米売り場は軒並みお米が品薄となっているが、ほとんどのスーパーにも残っているのが、もち米。

「もち米を買ったって調理が大変」「毎日もち米では胸焼けするか胃もたれする」と言われそうだが、うるち米に少量のもち米を混ぜて炊くと、炊飯器で炊くことができ、うるち米の節約にもなる。「うるち米がなかなか手に入らない」「ようやく買えたお米が底をつきそう」という人にぜひおすすめしたい。

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たとえば、2合(300g)のお米を炊くならば、うるち米270gに対し、もち米30gを混ぜ、水を380g加える(通常よりも少なめの水)。冷蔵庫の中でしっかり吸水させたら、炊飯器の早炊きモードで炊けば完成。若干もち米の香りがする、低アミロース米のような味わいになる。私はもち米を1割混ぜたが、もっと重ためでもいけるという人は、2割混ぜてもいいだろう。

もち米を1割混ぜる場合、1日5合炊く人ならば、3日で1合分のうるち米の節約になる。

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もち米の価格は「普段買っているお米よりも高い」と感じる人もいるかもしれないが、背に腹はかえられないという人にはおすすめしたい。

白飯だけでなくおこわ風や赤飯風も楽しむことができるので、もち米のストックがある炊飯生活も悪くないと思う。