文化の日、福島県・天栄村「天栄米食味コンクール」の審査員を務めさせていただいた。
昨年はノミネート米15点のうち、10点が「ゆうだい21」、5点が「コシヒカリ」だったが、今年は総合部門ノミネート米10点のうち8点が「ゆうだい21」、残り2点は「コシヒカリ」と「福、笑い」。今年の金賞受賞米5点はすべて「ゆうだい21」。今年もゆうだい強い。
ちなみに今年のノミネート生産者12人のうち7人は昨年もノミネートされていた生産者だった。
品種部門は「福、笑い」と「天のつぶ」の一騎打ち。食味特性がまったく違う品種で、得票数は同票。審査員ごとに重視する点が違うのが興味深い。当たり前ながら審査員は人間なので、良食米の定義はあっても人間が審査すれば嗜好はつきものなんだなと改めて感じる。
お米を日常的に味わうのは日本全国の老若男女なので、いろいろな嗜好の人たちがおいしいと思うお米が日本の食卓におけるおいしいお米なんだろうな。
それでも、審査員の嗜好という運で決まってしまうのは生産者に申し訳ない。
やはり、嗜好の違いはあるにせよ、品質を見抜く力を審査員は日々磨かなければならないのだと心に留めて、日々努力。