柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

〝遺卵〟の味

Sさんから亡くなったご友人の香典返しでもらったという100個の卵のおすそわけが義実家に届き、そのおすそわけとして12個の卵がわが家に来た。この卵がとてもおいしい。白身がぷりぷり。目玉焼きにすると白身がもりもり膨らむ。 しかし、生産者の方はもういな…

利き米には禅椀

会津漆器ブランド「めぐる」の禅椀に一目惚れ。漆器でごはんを食べるおいしさにも開眼した。茶道具の棗のような形状なのできっと白ごはんの香りが感じられやすいに違いないと思ったら本当にその通りだった。平茶碗では感じづらかったわずかな香りが分かりや…

銀杏のにおい

なんかくさいと思い、しかしその発信元が銀杏であるとわかると、ただくさいというよりも秋の匂いだなあと思うようになる。この法則、納豆にもあてはまる。においのもとが納豆とわかった瞬間に、くさい、から、食べたい、に変わる。 洗って干した銀杏の実のほ…