柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

〝遺卵〟の味

Sさんから亡くなったご友人の香典返しでもらったという100個の卵のおすそわけが義実家に届き、そのおすそわけとして12個の卵がわが家に来た。
この卵がとてもおいしい。白身がぷりぷり。目玉焼きにすると白身がもりもり膨らむ。

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しかし、生産者の方はもういない。まだ若かったらしい。

そうか、この卵は〝遺卵〟だったんだなあと思うと、一玉一玉がより重く感じられる。

お米も卵も野菜も作り手がいてこそ食べられるという当たり前のことに改めて気付かされるとともに、飼い主がいなくなった鶏たちはどうしているだろうかと気になる。