柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

サプリと鼻血

かつての私はいろいろなものが足りなかった。 鉄分がたりない、白血球がたりない、赤血球がたりない、血小板がたりない、コレステロールがたりない、血圧がたりない…。ひどいときは健康診断で12項目において足りないものがあった。 新聞社に入社したばかりの…

マイコンをなめていた

同じお米であっても炊きあがりは使う炊飯器によって変わる。 「おいしい」炊け上がりの炊飯器の「おいしい」は各メーカーが目指す「おいしい」になるため、やわらかめに炊ける炊飯器もあれば、硬めに炊ける炊飯器もある。 5万円、10万円以上のIH炊飯器や圧力…

「香り枝豆」と「豆ずり餅」

福島県・猪苗代町の町史の中に「釜井ほそば」という品種を発見した。わら細工用の品種だったそうだけど、わら細工の衰退とともに品種も衰退してしまったようだ。釜井ほそばの他にも、今では作られていないだけでなく、その名前すら忘れられてしまった品種が…

あんパンの

私が購読している新聞には、俳人の坪内稔典さんがさまざまな人たちの俳句を1日1句紹介する「季語刻々」というコーナーがある。 先日、こんな句が載った。 「餡パンの 中の隙間や さくらさくら」 隙間のあるパンが好きだという坪内さんは、この句に共感したそ…

タマネギの味噌汁

「おふくろの味」という言葉がある。 私は母の料理が大好きで、特に煮物系は母の味を再現しようとしている。中でも、煮魚は外食では「甘すぎる」と感じることがほとんどなので、実家に住んでいるときは家以外では積極的に煮魚を食べる気がしなかった。 でも…

おべんとうばこの歌

夫から衝撃の知らせが届いた。 「おべんとうばこの歌」の歌詞が、「♪おにぎりおにぎり」じゃなくて「♪サンドイッチサンドイッチ」になっているという。 調べてみると、サンドイッチ版は 「♪これっくらいの/おべんとばこに/サンドイッチ/サンドイッチ/ち…

白飯と酢飯

刺身と白ごはんを食べるならば、ごはんに刺身が乗った海鮮丼よりも、ごはんと刺身が別になった刺身定食が好きだ。 海鮮丼は、ごはんがあたたかすぎると、ごはんの上で刺身があたたまってしまう。さらにガッカリするのは、ごはんが酢飯だったとき。過去に「ラ…

食べ残しを食べる

子どもが食べ残したものを親が食べている光景に、漠然とあたたかいものを感じる。 子どものころラーメン屋に行くと、父は「瓶ビール」と「レバニラ」と「ラーメン」と「半ライス」を頼んだ。父がビールでレバニラを楽しんでいる横で、私は半ライスの上にラー…

すっぱい中毒

これまでの人生はずいぶんと道を踏み外しながら歩いてきたように思う。崖から2度ほど落ちかけて、かろうじて指1本ひっかけて、なんとかその後も歩き続けてきた。 「こうあらねばならない」と自分を型にはめすぎて、苦しみぬいて、でもある日、道を踏み外し…

“擬製米”のカリフラワー

先日、ネットの記事でごはんの代用食としてカリフラワーをみじん切りにした商品があることを知った。なんと某チェーンカレー店では、ごはんの代わりにカリフラワーのみじん切りを採用しているらしい。糖質制限ブームの延長だろうか。 カリフラワーのみじん切…

大盛りライスと濃いカレー

先日、「ニューデリー」というインドカレー店へ入った。 インド人とみられる人たちがスタッフで、建物は喫茶店かラーメン店だったような店の居抜き。テレビからはインド音楽のDVDが流れてくる。テーブルはちぐはぐで、カウンターに2つだけ置いてある椅子はパ…

かけ蕎麦に天ぷらまんじゅう

福島県会津地方には「天ぷらまんじゅう」という食べものがある。 薄皮まんじゅうに衣をつけて揚げたもので、関東でも「揚げまんじゅう」という名前で見たことがある。長野県出身の母も「学生時代に駅前の揚げまんじゅう屋さんで買って食べた揚げたてがおいし…

もみじまんじゅうと自己責任論

私が住んでいる町にはおいしいと評判の今川焼きがある。でも、いつも売っているわけではなく、毎年1月13日に開かれる十三市(初市)や、たまに地元のスーパーの入口で買えるくらいのレアな今川焼だ。 夫も家族もみんなこの今川焼が好き。私は甘いあんこやク…

ごはんが足りない

市販弁当のふたを開けて最初に見るのはごはんとおかずの量のバランス。 多くの場合、おかずに対するごはんの量が少ない。そのため、何も考えずに食べ始めてしまうと、途中でごはんがなくなり、「このおかずでごはんが食べたかったのに…」とがっかりすること…

「偏食」の受容力

いわゆる「都会」に住み、「田舎」にも住むと、「都会」の良いところ悪いところもあるし、「田舎」の良いところ悪いところもあるなあと感じた。 以前に2年ほど住んでいた「田舎すぎないけど一応どちらかというと田舎」の地域は、一部の住民たちは本当に良き…

とんかつ屋で魚を食べる

「“立ち飲み好き”の育て方」で藤沢の「紺屋」という立ち飲み屋の写真を載せたら、読んでくださった方が「28日で閉店だそうです」教えてくれた。 良き店がどんどんなくなってしまう。悲しい。 記者時代に新聞社の近くにも素敵な店があった。「とんかつ いわた…

つわりの効能

以前にある地域に住んでいたとき、水道水がものすごくおいしくなかった。 地下水だったので心配になって簡易的な水質検査のキットを買って測ってみると、飲料可能ではあった。でも、水を飲むと、「おええ」となってしまう。 水が苦手になり、そのうちなぜか…

“立ち飲み好き”の育て方

「背徳感というおいしさ」で「立ったまま食事をすることは行儀が悪いと思っていた」と書いたところ、ものすごく厳しい家庭で育ったように受け取られた人もいたようだ。たしかに、厳しいと言えば厳しかったかもしれないけど、決して「おごそか」な両親ではな…

食べるための旅

旅はつねに食べものが目的。何か食べたいものがないと旅に出るモチベーションがわかない。 過去に何回か行った海外のお米取材の旅は、お米が目的なので、モチベーションたっぷりだった。台湾で駅弁発祥の「池上弁當本舗」の店を発見したときは、一人だったに…

背徳感というおいしさ

「食べもののにおい」で「学生時代は立ったまま食事をするなんて行儀が悪いと思っていた」と書きながら、そういえば私はいつから立ち食いそばが平気になったのだろう…と考えた。 そもそも、子どものころ、両親の教えを忠実に守っていた私は、食事中に席を立…

食べもののにおい

先日、長距離バスの中で何かのにおいで気持ち悪くなった。においの元は何だろうと見回すと、後方の座席の男性が食べていたマクドナルドのバーガーだった。そういえば、バスの待合所で男子学生の集団が地べたに座ってマクドナルドのバーガーやポテトを食べて…

硬水でごはんを炊く・その2

「軟水が炊飯に向く」と言われているけど、果たして本当なのだろうか?という疑問を抱き、「硬水でごはんを炊く」では、2種類の軟水でお米の炊き比べをしてみた。そして、「軟水で米粒の吸水速度を比べてみた」ではその原因を探るべく、吸水速度を比較してみ…

つわりの意味

意外においしいと気づいてオレンジジュースを飲むようになったら、今度は気持ち悪くなり、オレンジジュースが少しこわくなった。体調によっては味噌汁も飲みたくないときがあるけど、ごはんの隣に味噌汁がないとなんとなくさみしいのでちょっとだけ飲む。イ…

お米が主役

先日、都内某所でヒミツのお米勉強会に参加した。とても勉強になった。 思えば、妊娠してから仕事との両立に悩み、焦っていた。でも、勉強会で改めて、お米文化の再興、お米の消費拡大、水田風景の保全のためには、何が必要なのか、何をすべきなのかという視…

イタおいしい

わが家は夫婦そろって偏食なので、他の家庭に比べて毎日の献立の幅は狭いかもしれない。食卓にいつも登場していたのは煮物。あとは、胡麻和えやきんぴらごぼうなど。でも、妊娠して甘じょっぱいものが苦手になったため、煮物をまったく作らなくなってしまっ…

軟水で米粒の吸水速度を比べてみた

硬水でごはんを炊くの実験では、軟水の中でも硬度によって炊きあがりの違いがあった。SNSにてある方が「軟水は米粒に浸透しやすい」という仮説を書いていたので、その仮説は本当だろうか??という疑問を抱き、比較実験をしてみた。 使ったのは、硬水でごは…

お酒を飲まなくなったら

妊娠が分かってからお酒を一切飲まなくなった。一緒に食事をする人から「私たちだけごめんね」と言われるけど、不思議なことにお酒を飲みたいとまったく思えなくなってしまった。 なぜなら、常に二日酔いのような薄ら気持ち悪さがあり、常に風邪のような薄ら…

食べられないもの

飲食店の予約時に「アレルギーや苦手なもの」をお伝えして、料理からそれらをしっかり抜いてくれるだけでなく、次回の予約時にそれらをしっかりと覚えてくださっている飲食店は一流だと思う。 逆に、アラカルトで2品オーダーしたときに、苦手なそれが入って…

天かす丼

外食では他人が何をどういう組み合わせで注文して食べるのか、とても気になる。ついつい周りのテーブルを見渡してしまう。 特にホテルの朝食バイキングは興味深い。海外では現地の人の朝食スタイルを知るのが単純に楽しいけど、日本では他人のごはんの量が気…

玉子丼が食べられない

あんなに好きだった玉子丼を食べたいと思えなくなった。いつも気持ち悪い。風邪でもひいたのだろうか…と思ったけど、どうやら風邪ではなさそう。電車の中で吐きそうになりながら、あーつらい、あーつらい、と思いながら生活していたら、妊娠2カ月だった。 思…