柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

クリスマスはシャケ

昨日のブログで書いた「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」は、クリスマスイブの前日に友人の家でたまたま見たアニメ。「ギャングラー怪人サモーン・シャケキスタンチン」が「日本人ならシャケを食えー」と言いながら、街中の肉屋を脅して店頭からチキンを撤去させてしまうという内容だった。肉屋は「年に一番の稼ぎ時なのに」と嘆き、客たちは「チキンが食べたい」と悲しんだ。シャケの化け物は肉屋でチキンの代わりにたくさんのシャケの切り身を置いて行った。いいやつ。

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クリスマスにはシャケを食え?

 

チキンが食べられずシャケが好きな私にとっては素敵なクリスマスだなあと思った。私はクリスチャンではないので、クリスマスのなんたるかを分かっていない。幼稚園はカトリックだったのでクリスマスには教会でミサを行ったけど、制服がかわいいという理由で母が入園させただけなので、クリスチャンではない。

 

でも、クリスマスになると昨日のブログで書いたように「クリスマスっぽい」ものが食べたくなる。「クリスマスっぽい」ものを食べないと、「あー今年はクリスマスを楽しめなかった」とがっかりする。一方で、ギャングラー怪人サモーン・シャケキスタンチンがチキンを排除してシャケの切り身を食べろとせまる光景を見て「素敵なクリスマス!」と思う自分がいる。

 

この感情は何の仕業なのだろうと考えたら、私はどこかでチキンやケーキを食べて「クリスマスっぽい」食事を楽しんでいる人をうらやましく思っているのだと気づいた。つまり、昨日のブログでは「クリスマスっぽいもの=ヨーロッパ的なもの」と書いたけど、もっと言うと「クリスマスっぽいもの=チキンとケーキ」と思っているようだ。

 

怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーでもチキンとケーキが出てきた。でも、みんながクリスマスにシャケの切り身を食べるようになれば、「クリスマスっぽいもの=シャケの切り身」になる。だから、怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーを見ながら悪役設定のギャングラー怪人サモーン・シャケキスタンチンを応援していた。でも、こういうアニメは勧善懲悪が基本。ギャングラー怪人サモーン・シャケキスタンチンはレンジャーに倒されて「アスタキサンチーン」と言いながら消えてしまった。