柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

おいしい「おこぼれの産物」

4歳の娘は「赤紫蘇ふりかけ」が大好きで、粉状の赤紫蘇と塩だけでこんなにごはんが食べられるものなんだなと感心する。

最近、娘が「そんなに?!」というほど大喜びするのは、海苔缶の底に溜まった“ふりかけ”。

いつも全型海苔を8枚切りにして海苔缶に入れておくのだが、海苔がなくなったタイミングで缶底の海苔カスをごはんにかけてあげると、「うわぁ〜!」と大喜び。きれいな缶に新しい海苔を入れられるし、娘はごはんをもりもり食べるし、良いことづくめ。

わが家の海苔缶はずいぶん前に「中川政七商店」で購入したブリキ缶

青海苔とは違う「粉末状の海苔」ってそういえば市販されているのを見たことがないけど、あったら良いかもしれない(すでにあるのかもしれないけど)。

とは言え、この“海苔ふりかけ”のおいしいポイントは「ラッキーなおこぼれ感」ではないだろうか。

巻き寿司を作った時に切り分けた端っこがおいしいのと同じで、わざわざ端っこを買わないけど、巻き寿司を作ったときに出る「おこぼれの産物」はおいしい、みたいな。

ちなみに、この“海苔ふりかけ”は、食事中に海苔がなくなったとき、海苔を食べたがる娘のごはんに夫がふりかけてあげたことから生まれた。必要は発明の母。