左手の 小さな山盛りごはんの上に 吹いてきたのはむらさきの風
以前に書いたが、娘は「ふりかけの風」(文・ねじめ正一/絵・伊野孝行)という絵本を読んで以来、ふりかけが大好きになり、ふりかけだけで白飯を3杯食べることもできる。
「ふりかけむら」に「ふりかけのかぜ」が吹いて「ふりかけのきせつ」がやってくると、おすもうさんたちが山盛りのどんぶり飯にふりかかるふりかけでひたすらごはんを食べるというなんとも幸せな話だ。
絵本には黄色い「たまごのふりかけ」から始まり、赤色の「うめのふりかけ」、黄色と赤色の「オムライスあじ」のふりかけ、茶色い「とんかつあじ」のふりかけ、緑色の「グリーンカレーあじのふりかけ」が次々と降ってくる。
ちなみに娘のお気に入りはもっぱら紫色の「しそもみじ」。私も大好きな「ふりかけの風」で、これだけでたしかに白飯がぐんぐん食べられる。
絵本の中でおすもうさんたちがふりかけごはんをひたすら食べているときは軍配が「天下空腹」だったのに、裏表紙では「天下満腹」になっている。読み終わると、お腹が空いてくると同時に心が満たされるという不思議な感覚に陥る。
この絵本は福音館書店「こどものとも年少版」(2022年11月号)なのだけど、3〜4歳だけでなく、小学生にもぜひ読んでほしい。きっとごはん好きになってくれるはず。
農水省の方々、お米業界の方々にもぜひぜひ知ってほしい。