柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

お米が主役

先日、都内某所でヒミツのお米勉強会に参加した。とても勉強になった。

 

思えば、妊娠してから仕事との両立に悩み、焦っていた。でも、勉強会で改めて、お米文化の再興、お米の消費拡大、水田風景の保全のためには、何が必要なのか、何をすべきなのかという視点を思い起こすことができた。目の前のことだけを見ていてはいけない。

 

焦っていたのは、自分の「仕事」の心配をしていたから。でも、「いかにお米の仕事をゲットできるか」ではなく「自分がお米のために何ができるか」が大事じゃないか。

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ヒミツのお米勉強会にて

そもそもお米ライターを目指してお米ライターになったのではなかった。新聞記者時代にお米文化の再興のために稲作の現場に立とうと思い、営農組合に転職した後、独立して稲作をやりながらおむすびケータリングをやって、その後はお米に関わる仕事やライターをやっているうちに、お米ライターを名乗れるようになっていた。「思い」先行の成り行きでここまできた。

 

でも、お米ライターになってから、いつのまにか、「お米のためのお米の活動」ではなく、「仕事のためのお米の活動」になってはいなかっただろうか。

 

もちろん、お米と仕事が一緒にうまく回ればこれほど幸せなことはないけど、お米の活動の目的を見誤ってはいけない。お米に関するいろいろなモノやコトを見聞きするたび、主役はあくまでお米なのになあといつも思う。

 

というようなことを夫に話したら、「ダメな芸術家みたいなことを言ってるな」「あなたは堅い!」などと言われた。たしかに、私も自分で自分のことを「生き方下手だなあ」とか「頭でっかちだなあ」などと思う。でも、こういうやつが1人くらいいても悪くはないんじゃないかなあ。