柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

ごはんおかわりロボ

「ブランド米開発競争」(熊野孝文著・中央公論新社)に株式会社プレナス が運営する「やよい軒」はお米にこだわり、仕入れるお米は一般的な検査以外に保水膜の検査まで行う、と書いてあったので、プレナス の本部に味度メーターを導入してるのか、すごい!と思って10年以上ぶりに食べに行ってみた。

白米だけど胚芽がついている。パンフレットに「金芽米」と書いてあるのを見てようやく気付いた。味度メーターを開発した東洋ライスのお米であるということに。

 

以前に味度メーターの取材で東洋ライスにおじゃましたときにランチでほっともっとのお弁当をいただいた。それも金芽米だった。プレナス はほっともっともやよい軒も運営している。おそらく本部で味度メーターを使っているのではなく、東洋ライスにて味度メーターを使って保水膜の厚さを調べて基準にクリアして金芽米になれたお米を使っているということなのでは。

1人で盛り上がったのは「ごはんおかわりロボ」。

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ごはんおかわり自由と知って喜んでおかわりを取りに行ったらジャー的なものがない。

しばらく探してようやくドリンクバー的なものがごはんおかわりバー的なものだと気づいた。

 

興奮が抑えきれず、店員さんに「写真撮っていいですか?」「これすごいですね!」と言ったら「コロナ禍で導入しました」と教えてくださりナルホド。

ごはんの量を選ぶことができ、なんと「一口」も選べるのがすごい。そして驚いたのは、人間がしゃもじでごはんをよそうよりもふうわりと茶碗におさまる(ごはんをよそうというかごはんが落ちてくる)。

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ごはんがガチャリと落ちてくるのは味気ないという人もいるかもしれないし、そう思わないでもないけど、おかわりロボのよそり方はうまい。

 

ホテルの朝食バイキングなどおかわり自由の時は、ジャーの中のごはんがアイスクリームのようにそぎとられているのか嫌で、自分のぶんをよそった後にジャーの中のごはんをほぐしたりしてしまうけど、ごはんおかわりロボならばごはんのよそりかたでおいしさが変わってしまう心配もない。

 

炊飯後どれくらい経ったごはんを提供時間の上限にしているのか、そもそも中の仕組みはどうなっているのか、いろいろ興味深い。

悔やまれるのは午前10時50分に入店したのに、朝定食の鮭定食ではなく、普通の鮭定食にしてしまったこと。朝定食のほうが焼き海苔がついてた(しかも安い)。またごはんおかわりロボのボタンを押しに行きたい。