柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

パックごはん食べ比べ・その1

先日、パックごはんにまつわるお仕事の依頼をいただいたが、電子レンジを持ってないしパックごはんも苦手なので縁遠いものになっていたし、炊飯文化を大切にしたいのでお断りしてしまった。

でも、パックごはんをほんの少し食べてみただけでパックごはんを否定しても説得力がないし、パックごはんもお米だし、パックごはんの需要が伸びているそうなのでやはりどんなものか知っておきたくなり、いろいろ買い集めて町の調理室を借りて食べ比べてみた。
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全体的に独特のにおいが気になる。一般的に好まれやすい「もちもち食感で甘い」炊き上がりを目指して作られていることがわかるけど、甘い=おいしい とも限らないと感じた。

炊き上がりが黄色みを帯びているものもあれば灰色のものもあり、やたらと米粒が濁っているものもあった。粒が立ってほろほろしているものもあれば、ぺたっとして半殺し状態のものもあった。
今回は白米と玄米と金芽米の計11種類を食べたけど、今回のナンバーワンは「サトウのごはん つや姫」。

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この中ではにおいが最も薄く(バニラと酢を混ぜたようなにおい)、粒立ちが良く弾力があり、変に甘すぎない。においと風味が若干気になるもののこれはこれでおいしかった(冷めるとにおいは分からないくらいに薄まった)。それにしても、つや姫はやはりタテ伸びしておもしろい。

またパックごはんを集めて開催したい。