柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

朝食ビュッフェで白飯を最後までおいしく食べるために

先日家族旅行で静岡県のホテルに宿泊した。

翌日の朝食ビュッフェは7時スタート。われわれは7時20分くらいに朝食会場に到着した。

大きな保温ジャーの脇には、JA伊豆の「伊豆の恵こしひかり」の米袋。地元のお米を使うだけでなく、どういうお米を使っているのかを客に見せてくれる心配りにごはんへの期待が高まった。

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蓋を開けると、ツヤがあり、しっとりとして粒立ちが良さそうなごはんがたっぷり入っていた。ごはんにしゃもじを入れると、粘りがありながらもほぐれが良い。香りも良く、ホテルの朝食ビュッフェでこの食味のごはんが食べられるのはありがたい。

大根おろしを添えた焼き鮭、サニーサイドアップで焼いてもらった目玉焼きで、あっという間にごはんがなくなった。

とは言え、2歳の娘の食事をみながら食べたので、食べ終わるまでは少し時間がかかったが。

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そして、おかわりするために再び保温ジャーを開けると、見た目がさっきと違う。ごはんが「のぺっ」としている。ごはんの重みでごはんが潰れてしまっていた。しゃもじを入れるとさっきよりも硬いというか、しゃもじがごはんに入りづらい。よそったごはんに「ふうわり感」はなく、ほぐれづらい。当然ながら食感は一杯目よりも良くなかった。せっかくおいしいごはんだったのにもったいない。

こんな出来事があり、ビュッフェでおいしいごはんを最後までおいしく食べるためにはどうすれば良いか考えてみた。

以下、ビュッフェでおいしいごはんを最後までおいしく食べるための教訓

①早起きして朝食スタート時に入店。遅く到着すると1杯目から潰れたごはんを食べることになってしまう。

②1杯目を茶碗によそうときに、あとでおかわりするつもりならば、もう1杯をよそっておく。食べる量が予測しづらいかもしれないけど。おいしいごはんは、冷めてもおいしい。ただし、1杯目に時間をかけすぎると、2杯目のごはんが乾きすぎてしまうかもしれない。ごはんの粗熱が取れたら、ビュッフェの取り皿で蓋をしておくのも良いかもしれない(粗熱が取れてからでないと、取り皿についた水蒸気の水滴がごはんに落ちて水っぽくなってしまう)。

ただし、もともとイマイチなごはんの場合はこの限りではない。たとえおかずの種類が少なくても、ごはんさえおいしければそのホテルのビュッフェは良いビュッフェとして記憶に残る。