柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

「マイナビ農業」掲載

稲オタクに聞く!「マイ品種」の作り方

いま私たちが食べているお米のほとんどは、国や県の研究所で開発された品種です。しかし、歴史をさかのぼると、明治時代までは農家が品種を作る「民間育種」が当たり前でした。では、個人農家が育種して“マイ品種”を生み出すにはどうしたらいいのでしょう? …

“鼻ちょうちん”が知らせるおいしいごはん

おいしいお米は、おいしく炊いて味わいたい! でも、お米のポテンシャルをしっかりと引き出して炊飯するためには、コツや道具が大事。そこで、東京・新橋にある日本料理店「懐石 高野」店主の高野正義(たかの・まさよし)さんは、誰でもしっかりと炊き上げ…

稲刈り後の田んぼにたたずむ“農民藝術”

かつて日本では稲刈りの時期になると、田んぼに稲を干す風景が見られました。その形は地域によって違い、呼び方も「稲干し」「ハサ掛け」「ハザ掛け」「サデ掛け」「ほんにょ」など、さまざま。稲刈りと乾燥作業が機械化された現代ではその風景を見ることは…

お米が主役! おむすびは具材に合わせてお米を選ぶ?

「おむすびに合うお米」とは言いますが、ひとくちにおむすびと言っても、その具材はさまざま。シャケ、おかか、明太子、ツナマヨ。梅は、軟らかい梅干しなのか、硬めのカリカリ梅なのか。具材が変われば、合うお米も変わってきます。そこで、「五ツ星お米マ…

2000年前の「めし炊き」を探るお米屋

「炊飯」という調理技術のルーツを探り続けている長坂潔曉(ながさか・きよあき)さんは、考古学者でもなければ民俗学者でもない、街のお米屋さん。再現された弥生時代の土器で米を煮炊きするプロジェクトに参画するなど、実践を重ねながら炊飯技術の歴史と…

「どの米が一番おいしい?」が愚問なワケ【後編】

仕事は稲作、趣味は稲作、特技は稲作。静岡県藤枝市の “稲オタク”、もとい米農家・松下明弘(まつした・あきひろ)さん(写真左)は、巨大胚芽米「カミアカリ」の生みの親。個人農家の品種登録は全国でもめずらしい事例です。巨大胚芽であるがゆえ、玄米で食…

「どの米が一番おいしい?」が愚問なワケ【前編】

仕事は稲作、趣味は稲作、特技は稲作。静岡県藤枝市の “稲オタク”、もとい米農家・松下明弘(まつした・あきひろ)さんは、巨大胚芽米「カミアカリ」の生みの親。個人農家の品種登録は全国でもめずらしい事例です。巨大胚芽であるがゆえ、玄米で食べることを…

甘い梅干しでごはんを食べる方法

梅干しと言えば、かつては酸っぱいものが当たり前でしたが、スーパーなどでは、ハチミツや糖類が入った甘めの梅干しのほうが多く見かけられるようになりました。でも、お米ライター柏木は、甘めの梅干しではごはんが進みません。一方で、同じように甘めでも…

お米の賞味期限を探る!ビンテージ米を食べ比べてみた

■日本米の表記は「精米年月日」だけ 日本では、お米は冷蔵庫で保管する“生鮮食品”。お米農家の倉庫でも、お米屋の倉庫でも、15度以下の低温保管が基本です。お米屋の店頭で売られているお米も、暖房がついた冬場の店内や、冷房を切った夜間の店内にお米を置…

うまいパエリアの秘密はお米の白い部分にあり? 3品種を食べ比べてみた

「スペインで『パエリア』米を探る!お米ライターが自腹レポート」 で紹介したパエリアは、「パエリア米」とひとくちに言っても、その品種はさまざまでした。そして、スペイン人たちの好みもさまざま。スペインで聞いた「ボンバ」「センダラ」「アルブフェラ…

スペイン米は「パエリア」だけじゃない!お米ライターが自腹レポート

スペインといえば、パエリア。ということで「スペインで“パエリア米”を探る!お米ライターが自腹レポート」の【前編】と【後編】では、パエリア発祥の地と言われスペイン米の一大産地でもあるバレンシアへ向かい、「ボンバ」をはじめとしたさまざまな品種に…

スペインで“パエリア米”を探る!お米ライターが自腹レポート【後編】

スペインといえば、パエリア。パエリアといえば「ボンバ」という品種のお米が有名です。でも、日本のお米といえばコシヒカリだけではないように、スペインでもきっとボンバ以外のお米もあるはず。実際にスペインの庶民の食卓ではどんなお米が使われているの…

スペインで“パエリア米”を探る!お米ライターが自腹レポート【前編】

スペインといえば、パエリア。パエリアといえば「ボンバ」という品種のお米が有名です。でも、日本のお米といえばコシヒカリだけではないように、スペインでもきっとボンバ以外のお米もあるはず。実際にスペインの庶民の食卓ではどんなお米が使われているの…

日本米でも海外のお米料理はおいしくなる【後編】

パエリアの本場・スペインではボンバ米(バレンシア米)、リゾットの本場・イタリアではカルナローリ米など、それぞれ地場のお米が使われています。こうした料理に日本米、しかも、あえてパエリア向けやリゾット向けや炒飯向けに開発されたわけではない日本…

日本米でも海外のお米料理はおいしくなる【前編】

パエリアの本場・スペインではボンバ米(バレンシア米)、リゾットの本場・イタリアではカルナローリ米など、それぞれ地場のお米が使われています。こうした料理に日本米、しかも、あえてパエリア向けやリゾット向けに開発されたわけではない日本米でもおい…

リゾットには古米が合う?お米ライターが食べ比べてみた

「新米はおいしい」って本当?【前編】と「新米はおいしい」って本当?【後編】で紹介したように、古米には古米の魅力があります。鮨屋のシャリに古米が重宝されていることは知られるようになりましたが、実はリゾットにも古米が合うのです。リゾットの本場…

「新米はおいしい」は本当?【後編】

新米が必ずしもおいしいわけではなく、年が明けたこれからが「お米に味が乗ってくる」時期。お米のプロフェッショナルたちからそう教えてもらいました。ということは、お米は収穫後に熟成しているのでしょうか。そして、お米はいつ頃までがおいしい期間なの…

「新米はおいしい」は本当?【前編】

新米の時期は「新米だからおいしいよ」という売り文句も聞かれます。しかし、年が明けて「新米」の季節が過ぎました。「新米」と呼ばれる期間は、現在の米業界では収穫された年内が一般的。そのため、店頭では1月になると「新米」シールが貼られた米袋は見か…