柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

お酒を飲まなくなったら

妊娠が分かってからお酒を一切飲まなくなった。一緒に食事をする人から「私たちだけごめんね」と言われるけど、不思議なことにお酒を飲みたいとまったく思えなくなってしまった。

 

なぜなら、常に二日酔いのような薄ら気持ち悪さがあり、常に風邪のような薄らだるさがあるから。二日酔いや風邪のときにお酒を飲みたいとは思わない。

 

ノンアルコールビールやワイン風ジュースなども、ノンアルコールというだけでおいしくなさそうな先入観があるため、飲みたいと思わない。アルコールが入ってなかったらビールの味に興味はないし、ワイン風ジュースはしょせんジュースじゃないかと思ってしまう。

 

その代わり、普段は飲まないようなものを飲むようになった。

 

先日、恩師夫妻とバーへ行ったとき、お酒だけでなくカフェインが入ったコーヒーや紅茶なども飲めないので、悩んだあげくフレッシュオレンジジュースをオーダーした。新婚旅行でオレンジの一大産地バレンシアに行ったときでさえ、夫がオレンジジュースを飲んでる隣でビールを飲んでいたというのに。でも、オレンジジュースは飲んでみるとおいしい。オレンジジュースってこんなにおいしかっただろうか。

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手前は私のビール。奥は夫のオレンジジュース。

 さらに、ご夫妻がデザートも頼むというので、私もメニューを見た。普段は甘いものは苦手でお菓子といえば煎餅くらいしか食べない。でも、さっぱりとしたシャーベットが食べたくなった。自分の目の前に置かれたオレンジジュースとピーチシャーベットという組み合わせに自分でも驚き、なんだか子どものころに戻ったような気がした。お腹に子どもがいるというのに、自分が子どもになったような気分になるのは一体どういうわけだろう。母性本能というものが自分にも備わっているのか、少し不安。