硬水でごはんを炊くの実験では、軟水の中でも硬度によって炊きあがりの違いがあった。SNSにてある方が「軟水は米粒に浸透しやすい」という仮説を書いていたので、その仮説は本当だろうか??という疑問を抱き、比較実験をしてみた。
使ったのは、硬水でごはんを炊くでも使った硬度1.7mg.Lの水と硬度63mg/Lの水。
浸漬15分後から5分刻みに75分後まで観察していったところ、20分後のときは1.7mg/Lのほうが吸水早いように見えたけど、30分後以降は吸水速度はほ同じに見えた。
よくよく考えると、軟水で炊くときは半日ほどたっぷり浸水しているので、吸水速度は関係ないような気がした。浸水させた水でそのまま炊けば、水に流れ出たお米のデンプンも逃がさずに炊き上げることができる(水を代えて炊飯してしまったら、軟水だろうが水道水だろうが、お米の旨みを逃がしてしまう)。
じゃあ、どうしても硬度によって炊きあがりに差が出るのだろう?
硬水でごはんを炊くで硬度1310mg/Lの硬水で炊いた黄色いごはんの原因は硬度なのかもしれないけど、軟水同士で硬度違いによる炊きあがりの違いの原因は、硬度ではなく、ミネラルの数値の違いなのかもしれない。でも、もしかしたら硬水の黄色いごはんの原因もミネラルかもしれない。お米もむずかしいけど、水は本当にむずかしい。
(2/15追記:ブログを読んでくださった方から「ph」「酸化還元電位」 も関係あるのではというご指摘をいただいた)
ちなみに、硬度63mg/Lの水は530mlペットボトルだったけど、同じ商品の2Lペットボトルを見たら硬度が59mg/Lだった。お米も水も自然のもの。お米の食味が品種の違いだけで語れないように、水もきっと季節とか気候とかさまざまな要因で硬度やミネラルが変わるものなのだろうと思う。