柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

日本のドルマ「いかめし」

スーパーの魚売り場で一番大きないかを選んで、「いかめし」を作った。

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いかは福島県いわき市で水揚げされた、いわゆる「常磐もの」。お米は福島県・猪苗代町、つちや農園の「ヒメノモチ」。
改めて感じたのは、いかめしの可愛さ。どう考えても可愛い。ぷくっと膨らんだ頭の中に、なんと餅米が詰まっているという衝撃。この料理を考えた人を称賛したい。

いかめしは「甘い」「手間がかかる」というイメージがあったけど、糯米を前日から浸漬させておけば意外と簡単だし、甘さ控えめのさっぱりとしたいかめしを作ることもできる。ぜひご家庭で作ってみてはどうだろう。ゲソは一緒に煮てもいいし、肝焼きにしてもいい。
食後に車に乗らねばならなかったので、日本酒が飲めず残念だったが、「日本酒×いかめし」「日本酒×いなりずし」というふうに「日本酒×日本のドルマ」は相性抜群だと思う。

ドルマ(ドルマス)は、野菜や貝などにピラフなどを詰めた料理のこと。

以前にトルコやヨルダンでビベルドルマス(ピーマン)やヤプラックドルマス(ぶどうの葉)やミディエドルマス(ムール貝)を食べたときから「いかめしといなりずしは日本のドルマだ!」と感じていた。

海外の人に日本のドルマを知ってほしいし、海外の人のように日本でドルマとお酒をペアリングする楽しみ方が広まったら楽しいな。