柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

「新米」が終わると「旬米」の季節

秋になるとそこかしこで「新米」の文字を目にする。しかし、それも12月31日まで。年が明けると「新米」はただの「米」になる。

新米じゃないならおいしくないのねなどと思われがちだけど、実は新米じゃなくなってから味がのってくる。もちろん米質や保存方法にもよるけど、多くの場合は年明けからが味がのってくる。「お米の旬は1〜2月くらい」と言ってしまっても間違いではないように思う。繰り返しになるけど、もちろん米質や保存方法にもよる。

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お米のコンテストは収穫年内が多いけど、年明け頃に開催されたら、もしかしたら結果が微妙に違ったりするのかもしれない。

どこかの自治体で1、2月にお米のコンテストが開かれたらおもしろい。人気のお米は1、2月には完売している可能性もあるけど、新米時期に申込受付しておいて、生産者にキープしておいてもらうのはどうだろう。できれば、申込受付したお米を新米時期に送付してもらい、大きな低温倉庫で同じ条件で保存できたら一番良い。

そして、新米時期だけでなく、年明けからもお米を楽しむ慣習が広まったら嬉しい。
収穫時期にはお米のパッケージに「新米」シールが貼ってあったり、メディアで新米にちなむお米特集が増えたりするけど、年明けからは「新米」シールを「旬」とか何とか別のシールに貼り替えるのはどうだろう。

そして、飲食店でも「新米」が終わったら「旬」と何とか書き換えたらどうだろう。

メディアでは季節ごとのお米の楽しみ方の特集がずっと続いたら嬉しい。だってお米は毎日食べるものだし(そうであってほしい)。