柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

うれしい米と酒のギフト

先日、栃木県のブランド米「とちぎの星 食味コンテスト審査会」に審査員として参加した。

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県内には「とちぎの星」を使った日本酒を造っている酒蔵もあり、「とちぎの星」を食べて「とちぎの星」を呑むことができたらきっと楽しいだろうな。

たとえば、四合瓶の1本にはお酒、もう1本の四合瓶には白米を詰めたセットはどうだろう。「お米をすし酢と混ぜてお酒と一緒に楽しむ」のも良し、あるいは「お酒の締めのたまごかけごはんにして楽しむ」のも良し、というふうに簡単なレシピブックと合わせて。

「とちぎの星」だけでなく、「コシヒカリ」「亀の尾」「ヒノヒカリ」「ササシグレ」など、飯米で造ったお酒とお米のセットでもいい。

飯米だけでなく、「山田錦」「五百万石」など酒米を使ったお酒と酒米のセットでもいい。酒米はリゾットやパエリアで楽しむためのレシピを付け、白ワインっぽい味わいの日本酒と一緒にペアリングできたら楽しいだろうな。

こういうセットでいつも残念に思うのは精米年月日。常に売れ続ける人気商品でない限りは、お米は店頭で劣化してしまい、味が落ちてしまう。そして、精米年月日が古い状態で店頭に置かれたお米を見てしまうと、なんとなくその商品のブランドイメージも落ちてしまう。

予約注文で常にフレッシュな状態のお米と一緒に日本酒が届き、お米とお酒のペアリングの楽しさを堪能できるギフトがあったら、米と酒を共に楽しむ文化の醸成に少しは寄与するのでは…と夢が膨らむ。