柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

おいしいごはんのおとも・その2

都内に住んでいたとき、有楽町駅前の交通会館に通い詰めたことがあった。目当ては北海道のアンテナショップ「どさんこプラザ」に売っていた山わさび(ホースラディッシュ)。すりおろして白飯にのせて醤油をひとたらしするだけであっという間にごはんがなくなった。特に気に入っていたのは、すりおろした山わさびを納豆に混ぜて醤油で味付けして白飯にのせる食べ方。病みつきになったが生モノなので買い置きできず、山わさびがなくなりそうになるたびに買いに行っていたのだ。

数年前に会津地方に移住してからは山わさびに出会う機会がなくなり、インターネットで山わさびを探していた時に出会ったのが北海道札幌市「トヤマ」の「山わさび白醤油漬け」という、北海道十勝産山わさびを白醤油に漬けた瓶詰め。鼻にツンと来る辛味に加え、白醤油の甘味と塩味が絶妙で、白飯があっという間になくなる。

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生の山わさびと同様に白飯にのせるだけでもおいしいし、納豆に混ぜてもおいしい。先日はおいしい刺身こんにゃくを買ったので醤油とわさびの代わりに山わさび白醤油漬けをのせて食べたらこれもまたおいしかった。

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北海道といえば東川町「平田こうじ店」の「たまり汁」という、熟成した味噌を樽から取り出した際の残り汁が絶品。すりおろした生わさびをこのたまり汁に漬けた「山わさびたまり汁漬け」という商品があったらいいなと妄想している。