柏木智帆のお米ときどきなんちゃら

元新聞記者のお米ライターが綴る、お米(ときどきお酒やごはん周り)のあれこれ

鯉を食べる文化

先日、郡山の鯉を使った本格ベンガル料理が手軽に作れる「ベンガル鯉カレーキット」でベンガル地方の郷土料理「鯉のジョル」を作ってみた。さらりとしたスパイシーな汁にバスマティライスが合う。

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鯉は好き嫌いが分かれるようだけど、私は信州出身の母が作る「鯉の旨煮」をよく食べていたので親しみがある。記者時代に母と日本料理店で食べた「鯉の洗い」もおいしかった。「鯉こく」も食べたことはあるはずなのに記憶にないのはなぜだろう。

それでも、鯉をカレーにして、しかもベンガル料理のジョルにして食べるのは初めて。鯉とバスマティライスの組み合わせも初めてで、いろいろと衝撃の多いカレーキットだった。

バングラデシュはある統計で一人当たりの米消費量が世界一だと知った頃から注目している国。お米の特性は違えど、気候や食材や調理法なども違えど、「米×魚」という食文化に日本との共通点を感じるとともに、何かしら米の消費拡大のヒントがないだろうかと気になっている。